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中国茶と私

「岩茶」という本がきっかけでした。本屋で偶然見つけた本。お茶好きな私にとって「岩茶」は初めて聞くお茶の名前でした。「究極の烏龍茶・大紅袍の世界」という副題で、内容は中国福建省の烏龍茶の紹介でした。その中で中国茶を詠んだ漢詩や筆者が飲んだ時の感想など、いままでのお茶にはない世界が広がっていました。早速、取り寄せて飲み、その世界に足を踏み入れ、東京シャンルウ中国茶サロンで学び、現在に至ります。

さあ、貴方の中国茶との出会いはどんなでしょう?

​わたしのこれまでの中国記

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2001年7月 福建省武夷山

人生で初めての海外旅行が中国の武夷山。当時中国へはビザが必要。成田空港も初めてと何から何まで初体験。

中国茶の出会いが武夷岩茶だったので、その産地に行ける事は幸運だった。武夷茶園での「大紅袍」茶樹の見学や、当時の武夷岩茶研究所所長宅での、貴重な大紅袍や研究開発中の岩茶を飲み、不覚にも岩茶酔いしたことが、良い思い出に。

この武夷岩茶とは、数年後に奇遇な出会いもあり、茶縁の深さに驚かされている。

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2004年6月 福建省安渓

安渓鉄観音の産地。6月はライチの美味しい時期といので、楽しみに。武夷山の茶畑とは全く趣が異なり、段々になっている茶畑が壮観。同じ福建省でも、北と南の違いが面白い。茶農家で製茶の一部を見学、中華料理チェーン店でチャーハンを自動で作る釜と似たような釜で殺青(発酵を止める)をしていた。安渓鉄観音が、傾斜場所、日当たり状態、茶匠によって数種類あり、繊細な違いに自分の好みを探すのに苦労した。

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2006年5月 山東省青島

第9回国際茶文化研討会に参加。茶についての中国語での講演や、中国語で書かれた論文集等を見て、中国語を勉強したいと思った。開会式のセレモニーで、茶馬古道で茶を背負って運ぶ人夫を再現したり、当時の貴重な映像を見る事ができた。写真は有名な道教のお寺の「神農」。確かに野をかけて人間にとって役にたつ植物を探していた感じがある。

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2005年5月 台湾台北市

「木柵の張おじいさん(96歳)を訪ねる」張おじいさんとは、台北市文山区木柵地域を整備した中心的な一人。8歳から茶作りをしていた、おじいさんの木柵鉄観音は、販売のためではなく、自分の楽しみで作るもの。

2006年には他界され、幻のお茶になってしまった。「天と地と人で、おいしいお茶が生まれる」と。

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2002年6月 浙江省杭州

龍井茶のふるさと、杭州。龍井村にて、獅子峰の茶畑や龍井名前の由来である老龍井。丁度、中国が観光地化するのに、あちこちで工事をしていた。有名な西太后の18本の茶園もコンクリートで囲まれていた。(数年前は木と鉄線だったそうだ)

西湖のほとりをバスで移動し、梅家ウの茶畑へ。釜炒りの製茶方法を初めて見る。

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2012年9月 陝西省西安

第12回国際茶文化研討会に参加。法門寺は飲茶文化上の貴重な茶道具が発見され、唐代茶文化の研究がなされた。唐の時代の茶に思いをはせ、タイムスリップした様な西安の町を見学した。丁度、月餅の時期で、ハーゲンダッツのお店でアイス月餅を食べる。

この旅行で、一緒に参加した方々と不思議な茶縁があり、感謝感謝。

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2013年11月 浙江省杭州

栄西禅師の足跡と日本茶道のルーツを訪ねる旅。

栄西禅師は「喫茶養生記」で日本人にお茶の効能を説き、建仁寺を建立し、日本の茶祖と言われる。

中国寧波から入宋し各地の寺院をわたり、栄西が石橋を渡り、献茶したという「石梁飛瀑」後日、武侠ドラマのロケ地だった事がわかり、一人興奮!!

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2019年3月 敦煌莫高窟

お茶の産地ではない旅行。富山空港から大連、退職者の学校で交流会。会議室で出されたカップには白湯のみ。茶の産地ではない北部では、日常的には白湯とは聞いていた。日本ではどんな場所でも茶が飲める事が当たり前だが、中国のお茶事情にビックリ。

敦煌では乾燥地域でやはり茶の産地では無い。ここでは乾燥棗や、干し葡萄、クコの美などをいれた飲み物が主流の様。

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2009年3月 雲南省

雲南といえばプーアール茶。樹齢800年などの茶樹王の見学や、少数民族のお茶、プーアール工場で自分の体重で圧をかけての製茶体験など、雲南に行かなくては出来ない貴重な体験ができた。国道を使い、大理、麗江まで。

茶馬古道博物館や、馬が歩いたと思われる石畳が印象に残る。少数民族のトンパ文字は、宇宙を表している。

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2017年5月 浙江省杭州

陸羽の人生をたどる旅。陸羽は唐代に茶のバイブルと言われる「茶経」を編纂した。植物としての茶、摘みとり製茶方法、飲茶方法、茶道具、水、産地などにわたり記されている。中国で陸羽、茶経研究されている大茶先生の案内で茶聖陸羽の人生をたどり、陸羽の墓にも。

お墓では献茶し、中国茶に関われ、お参り出来た事に感謝し、今後の研鑽を誓った。

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雲南省

富山中央植物園友の会の旅行。2月というので、お茶とは出会えないか、と思ったが、昆明茶葉市場で、雲南ならではのお茶を見つける。いわゆる毛茶と呼ばれるものだが、一芯一葉に白毫がびっしり!!特定の名前など無い毛茶を購入。フルーティな香りに魅了された

お客様の

(中国茶講座受講者)

​​「私と中国茶」

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