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お客様(中国茶講座受講者)による

「中国茶と私」

2016年3月 中国茶講座全行程修了者 KTさんの「私と中国茶」                   
中国茶との出会い、それは通勤途中の車の中、ラジオから大塚さんの声が飛び込んできた事が始まりました。そのラジオを聞いて、中国茶(岩茶)を知り飲んでみたい、と思いました。
早速、お店に行き岩茶を飲ませて頂きました。その時「今の自分に合ってる」と感じました。
お茶の入れ方、飲み方については、蓋碗をお湯で温めた後、茶葉を入れ、お湯をそそぎピッチャーに移してから、温めておいた茶杯に入れるスタイルが多かったです。いつも入れた手を飲んでいる感じです。
毎回、たくさんのお茶を飲む中で、淹れたてのお茶を口に含んだ瞬間、味と香りが広がって、本当に天然の香り、味なのかと驚く事も多くありました。
また、小さな茶杯で三煎ぐらい飲みますが、一煎目、二煎目、三煎目で味が変わっていくところもとても興味深かったです。
お茶の持つ効能も学びました。涼性と温性があり、季節や体調によりお茶を飲み分ける事で、健康増進に役立つことも知りました。
中国茶について、多くの事を勉強しました。まだまだ知らない事もありますが、一番感じる事は、中国茶が好き。興味がある!!という人と出会い、楽しく会話し、おいしいお茶を飲む。そういうゆったいとした豊かな時間を過ごせた事がとても良かったし、大切だと感じました。
これからも、中国茶を飲んでいきたいです。機会があれば、私も中国茶の魅力を多くの人に伝える事が出来ればと思います。

2016年3月 中国茶講座全行程修了者 SWさんの「私と中国茶」
私が本格的中国茶と出会ったのは、町内探索のつもりで「おおつか茶舗」に入ってみてからです。入門では一生かかっても飲みきれないほどの種類があることを知りました。毎回違うテイストのお茶を飲める驚きと感動で一杯でした。お茶についてだけでなく、中国の歴史、文化を知り興味深かったです。そして文学好きの私にとっては「七碗茶詩」の詩の世界も忘れられません。
この後、上級まで進むにつれて、自分の知識の浅さを痛感しました。上級では入れる立場に回っておいしく入れる事ことと、場を持たせることの両方の難しさを思い知りました。
他の人とやったことで、お茶を入れる側に回ると、入れている人の気持ちもお茶に加味されていました。いいお茶だったと思って頂くためには、お茶以外の物でも試されていると感じました。今後の課題として、第一にお茶そのものを語れるほどに知識を持つこと。第二にお茶周辺の知識を持つこと。第三に自分なりの持ち味を良い方向に表現することです。

お茶を通して目標を持つと、生活、心の在り方を前向きに努力できる気がします。ふらりと出会った「おおつか茶舗」さんには心から感謝いたします。ありがとうございました。

2016年3月 中国茶講座全行程修了者 KMさんの「私と中国茶」
私が初めて中国茶と出会ったのは、上海への旅行がきっかけでした。と、言っても、特に上海や中国に興味があった訳ではなく、どうしても観に行きたいアイドルのライブ会場が上海だった。ただそれだけの理由でした。
とはいえ、その頃中国本土での反日報道等も耳にしていました。不安もあり、上海について教えてもらおうと「おおつか茶舗」を訪れ、その時にいれてもらった龍井茶が初めての中国茶でした。
同じ緑茶でも日本の蒸して作るお茶との違いに驚きました。また、さわやかなのにほんのりと香ばしい様な繊細な香りに、体の余計な力が抜け、ふんわりとした優しい気持ちになったのを覚えています。
中国茶の入れ方コースを終え、改めて感じた中国茶の魅力は3つあります。
一つ目はおおらかさです。紅茶の様にきっちり計量したり、お湯の温度に気遣ったりという事がなく、お茶を入れる時に気分敵的にゆったりとできるというのが、自分の性分に合っているように感じます。
二つ目は、煎を重ねて飲むことが出来ることです。長い時間、もしくは多くの量を飲めるというのも嬉しいのですが、煎を重ねる事でお茶を入れる、飲むという行為の中にストーリー性を持たせる事が出来ます。同じお茶であっても、入れ方(どの様に煎を重ねて入れるか)を考えることで、違った味わいを感じる事が出来るのも大きな魅力だと思います。
三つめは種類の多さです。紅茶や日本茶は産地ごとの違いはありますが、製法についてはそれほど違いもないですが、中国茶は産地製法によって、茶葉の形状、水色、香り、味わいとそれぞれに個性のあるお茶が多くあります。その中からその時の気分、体調、シチュエーションに合ったお茶を選ぶ楽しみもあります。また、出会ってないお茶がたくさんあるので、人生の中で、どんなタイミングでどんなお茶と出会えるか楽しみが尽きないのも、私にとっては魅力の一つです。
この先、どんなお茶やそれに関わる人々に出会えるか楽しみもあしますし、また一人で
も多くの人に、気軽に中国茶に触れ合ってもらいたいと願っています。

2019年12月 入門講座修了者 YSさんの「私と中国茶」
私が中国茶を知りたいと思った理由は、私が数年前からクンルンネイゴンと呼ばれるタオ(道教)に古くから伝わる行を行っていることから始まります。このクンルンの仲間の方から、これを深めるためには絶対中国茶をやった方が良い!と言われ、なぜ中国茶なのか?わからないまま八尾に向かった次第です。
今までの中国茶のイメージはウーロン茶という知識しかなく、おおつか茶舗さんで初めて中国茶を飲ませていただいて今まで知らなかった世界を見たような新鮮さと、中国茶の種類の多さに驚いたことを覚えています。6回にわたって色んな種類の中国茶を楽しく飲ませていただき、毎回大人の学びだったと満足して帰っていましたが、ほぼほぼ覚えていないのが情けないところです。私はやっぱり岩茶が好きですね。でもそれ以外にも美味しいと思うお茶にいっぱい出会えました。慌ただしい日常を忘れられる月一の数時間は貴重な時間でした。ありがとうございました。

2019年12月 入門講座修了者 ATさんの「私と中国茶」
私が中国茶を初めて口にしたのは、今年の春、滋賀長浜「季の雲」というギャラリーで行われていた器の展示会に足を運んだ際、 P先生の門下の方による振る舞い茶で岩茶を口にしたのが最初でした。中国茶の知識や作法など何も知らないので遠慮しようとしたところ、「日本茶道のような作法はありません。どうぞ飲んでみて下さい。」と勧められるままに飲んだ一口の、驚きの感覚。広がるような花の香り、紅茶でも日本茶とも違う初めて飲むお茶に、わっと感動を覚えました。もっと中国茶をしりたいという一心で、ギャラリーのオーナーの方からご紹介頂き、Hさんという方の中国茶会があると聞き、予約を取り付けて富山へ帰ってきました。
それからすぐ、おおつか茶舗さんを知り、巡るめく中国茶の世界へ足を踏み入れたという経緯です。大塚先生のこれまで培われてきた貴重な経験、知識にはとても驚くばかりです。まさか富山という地でこれほどまでにまで深く熱心に中国茶を学んでおられる方がいらっしゃること、このご縁と教室に通えたことに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
一度台風で教室が延期された日のこと、朝から続く災害の報道に耐えきれず、大塚さんのお店へお邪魔したことがありました。淹れて頂いたお茶を口に含んだとき、口の中は優しい甘さに包まれて、少しずつ心が穏やかになっていく感じがしました。変わらない日常や、今このときお茶を飲むことに改めてありがたさを感じつつ、これが中国茶にハマった第二のきっかけとなりました。
先日入門編を終えたとはいえ、ようやく一歩踏み出したところで、入り口に立ち広い世界を見渡したようなものに過ぎないのでしょう。千もあると聞く中国茶、次々と新しいお茶も現れているとか・・次はどんなお茶に出会えるのか、とてもわくわくとして、興味がつきません。来春の入れ方編を楽しみにしています。

2019年12月 入門講座修了者 KTさんの「私と中国茶」
もともと、お茶が好きで自宅でもお湯を注ぐと花が咲く工芸茶や色鮮やかで健康にも良い八宝茶を楽しんでいました。
また、お茶だけでなくそれらを楽しむ為のポットや蓋碗などの茶器にも惹かれ、自分でデザインした器で、コーディネートやおもてなしができたら・・と初めた磁器絵付けで蓋碗を作り、お土産でいただいたプーアル茶を淹れてみたところ、茶葉の量や蒸らし時間がよくわからず、残念ながら美味しく淹れる事ができませんでした。
「中国茶(茶葉)を美味しく淹れられるようになりたい」
そんな気持ちから、中国茶について一から学んでみたいと思っていたところ大塚先生の中国茶入門講座を知り受講を決めました。
入門講座では、毎回のテーマに合わせて先生が選んで下さった茶葉でお茶を淹れて下さいます。実際の茶葉を見て、触れて、淹れて、飲んでという、実践的な学びだけでなく先生ご自身の体験や写真、映像などの資料も交えながらの講座はとてもわかりやすく、また、中国茶の歴史や文化、製法、茶詩など知識の部分においても、とても興味深いものがありました。何より、先生の淹れて下さるお茶が美味しくて。

さらに、お茶を淹れる時の何気ない動作にも意味があったり、流れるような美しい動きにも目が惹き付けられます。

特に蓋碗で淹れるお茶は、茶葉の量やお湯の量に温度、蒸らし時間などちょっとした違いがそのままダイレクトな味の違いになるとの事。
先日、全6回の入門講座を修了しましたが、それはまだほんの入り口。その奥深さに魅了され春からは淹れ方の講座に進みます。
ワインやチーズにもマリアージュがあるように、淹れ方を通して種類や味の違いはもちろん、中国茶でも、その茶葉に合う、お茶菓子や料理など大塚先生のもと、さらに中国茶について楽しみながら学んでいけたらと思います。

2019年12月 入門講座修了者 TMさんの「私と中国茶」
お茶が好きです。日本茶や紅茶等、色々飲んでいます。私が中国茶を美味しいと思ったのは、ジャスミン茶からです。頂き物のそのお茶は、青と白の花柄のきれいな缶に入っていて台湾のものでした。缶の蓋を開けると、ふわっとジャスミンのとてもいい香りがして、すぐに飲んでみたくなりました。

そのころは中国茶の淹れ方もわからず、とりあえず日本茶風に急須で飲んでみました。香りが口いっぱいに広がり、すーっと体に入ってくる感じがしました。

家族みんなが気に入って、毎日に様に飲んでいたら、あっという間にお茶は無くなり、もう一度飲みたいと色々探しました。

同じものは見つからず、他のお店のジャスミン茶を色々試してみましたが、今だに同じようなものには出会えていません。

でも、探しているうちに、中国茶には様々な種類のお茶があることを知り、もっと知りたいと思うようになりました。その後昆明を旅行した友人から、球状のお茶をもらいました。

このお茶もとてもおいしくて、何というお茶なのか調べたのですが、わからず終いで、今だったら少し勉強したので、お茶の種類位は分かったかもしれません。
最近になって、中国茶も手に入り易くなり、飲む機会も増えました、時々、とても中国茶が飲みたくなることがあります。

中国茶には体に染みてくるようなパワーがあるような気がします。

うちでもお茶を淹れますが、教室で飲むお茶とは味が全然違います。

もっと淹れ方等勉強して、美味しいお茶を飲みたいものです。

2019年12月 入門講座修了者 TYさんの「私と中国茶」
「中国茶っておいしい」と実感したのは15年前です。興味本位で出掛けた新潟市の台湾茶専門店で台湾料理と一緒に頂いた烏龍茶のおいしさに心癒されたことから、ミニ講座に出たり、自宅でも飲んだりするようになりました。
主に青茶を飲んでおり、青茶の独特な渋みや酸味、豊かな香りこそ中国茶の味と思い込んでいました。次第に「中国茶=烏龍茶(青茶)」ではなく、本土ではもっぱら緑茶が飲まれているとも聞き、他のお茶にも興味が湧きました。
一度しっかりと中国茶について学ぶのもいいのではないかと、隣県より大塚先生の入門講座に参加しました。青、緑、白、黄、黒、紅など、種類別に味わい、製法や歴史を知ることで、奥深くも門戸の広い飲料だと気づきました。何よりも、大塚先生ご自身の経験を基にした解説が中国茶の世界を広げてくれました。
リフレッシュしたい時は明前に摘まれた若い茶葉で作った緑茶から力をもらう。身体を温めゆっくりしたい時は黒茶を、甘いお菓子を食べたら青茶で口をさっぱりさせるなど、気分や状況に応じて中国茶を選び楽しめるようになってきました。

中国茶は茶葉の種類も製法も多種多様で複雑ですが、自分好みに茶を楽しめる気軽さも大きな魅力です。
講座に参加するうちに、いつか、中国本土で美味しいお茶を手に入れたいと思うようになりました。中国語や文化についても知りたいと関心を持つようになりました。
また、中国茶はコミュニケーションツールでもあると思います。

美味しい淹れ方を身につけて、個人的に楽しむだけでなく、お茶を通じていろんな人と繋がっていけたらとも感じています。

2019年12月 入門講座修了者 KYさんの「私と中国茶」
今回、中国茶講座を受講する事になったきっかけは、友人から「こんな講座を受けてみない?」と誘われたからだった。

我が人生を振り返ってみると、子供の頃から何かしら中国との関わりがあった。

私の実家のある南砺市(旧福光町)は、故松村謙三先生の地元であり、またその子孫は、私の友人の一人だった。

日中の国交を正常化へと導いた松村先生の尽力により、旧福光町は早くから紹興市と友好都市となり、現在も親睦を深めている。
中国からの使節団がやって来るからと、簡単な挨拶から中国語の歌「我愛北京天安門」「東方紅」を一生懸命に覚えたのは

小学校3年生の頃だったろうか。一時は語学の道へ進もうかと考えた事もあったが、趣味の範囲でのお付き合いを楽しんでいた。日常の多忙に取り紛れ、中国を忘れかかっていた頃、今度は中国茶へのお誘いという形を取り、中国が再び私の前にやって来た。どうやら自分が思っている以上に、私は中国とご縁があるようだ。忙しい日々の中にありながらも、ゆっくりとお茶を嗜む。

年齢を重ねた現在、そんな時間を愉しむのも良いかもしれない。

2020年6月 入門講座修了者 YYさんの「私と中国茶」
 私が中国茶を学びたいと思ったきっかけは昨年から仕事が変わり、新しい仕事内容や人間関係によってストレスを覚える事が

増え、何か自分にとって癒しのようなものを探している時期に、喫茶にはまったことが始まりでした。

 元々は喫茶店に行く習慣もなく、コーヒーやお茶に何のこだわりもなかったのですが、たまたま見つけたハーブティー専門店や、美味しいコーヒー店に出会う機会が連続して続いたことがあり、たった一杯の飲み物が心を癒し、そのわずかな時間が自分をリセットすることに気づき、それからというものは、何か自分を救ってくれるような一杯をひたすら探していました。

 そのさなかに偶然見つけた中国茶を出してくれるお店、インターネットの最初にでてきた、おおつか茶舗さんの名前を知りました。以前、中国人の知人が出してくれた中国茶が、花の浮いた、とても美しいお茶だったことを思い出し、ワクワクして母と店に足を運びました。

 その時に飲んだお茶がとても美味しく、何とも言えない、心穏やかにしてくれる、心に染み入る感覚を味わいました。自分の中にストンと一番求めていた部分に落ちていく、そんな癒しを感じました。

 その後、たまたまネットで中国茶の入門コースが開かれる事をしり、ぜひもっと中国茶を知りたいと思いました。実際さわりの部分を勉強すると、様々な歴史や味の豊かさ、幅の広さに驚き、もっともっと知ってみたい、体験してみたい、という気持ちが強くなりました。

 これからは中国茶を自分で入れることができるようになって、自分をリセットしながら日々の生活を生きていけれるようになりたいな、と思ってます。

2020年9月 入門講座修了者 ANさんの「私と中国茶」
 私はコーヒーが飲めません。20代前半に茶道と出会ったこともあり、ずっとお茶派です。茶道はそれからずっと続けているけれど、お点前やお道具、軸の読み方など、なかなか体と頭に入ってきません。けど、ただその時間は無になれる、その時間が好きで、抹茶が好きで通い続けていました。20代終わりに結婚して仕事を辞め、子供を産み主婦になった時、外にもなかなか出られず家に友人を呼んではお茶の時間を楽しんでいました。けどそこに大きな発見や感動を覚えたわけではなく、それほどお茶の味わい香りに差を感じられす、自分の嗅覚や味覚は鈍感なのかなと思っていました。

 そんなある日、一冊の本に出会いました。その本は外国人の方が書いた日本茶の本でした。読み進めると自分が飲んでいたお茶はブレンドであること、本当は茶葉にも品種があり個性があるということが書いてあり、それまで知らずにいた私は大きな衝撃を受けました。それと同時に自分の感覚が間違いではなかった事を知り、品種の茶葉とはどんなものなのか、これは飲んでみなければと!!と、衝動に駆られすぐに東京に向かいました。

 その東京の日本茶Caféには様々な品種を扱うお店もあり、十分にブレンドとの違いを感じ、刺激を受けて帰ってきた私は、もっと知りたい、そのことを誰かに伝えたい、美味しいお茶がもっとたくさんあるなら飲んでみたいと思いました。

​ そこからお茶を学ぶことが始まり、知れる場所を探すうちに大塚さんと出会いました。その頃日本の煎茶で品種の茶葉を中心に飲み進めていた私は青茶、烏龍茶と出会い、またナゾを深めていました。萎凋、釜炒り、烏龍茶?何が違うのかと。釜炒り茶のように見えるお茶をその生産者さんは烏龍茶と言う。サントリーの烏龍茶を見て、それは黒い水色のものだと思い込んでいた私は黄金色のいい香りの烏龍茶を理解できずにいました。

 そんな時、中国茶講座に通うことになり、初めて中国茶の6大分類を知り、一つ一つの製茶工程を学び、飲み進めていくうちに、そのナゾも解けてきました。けれど、そうして衝撃を受けてから3年、知れば知るほどに奥深いなと感じでいます。だからこそ、もっと知りたい、おいしいお茶と出会いたいと欲深く思っています。そして大塚さんやお茶関係の方に携わる中で思うことがあります。こうして多くの事を誰かに教わり、生産者さんが一生懸命に作ったお茶を飲むことができ、「幸せなお茶の時間」を過ごさせてもらっていると。自分が今、そうして感じて学んで吸収した事を、また私もいつか誰かにめぐらせるようになりたいなと。お茶沼は深いけれど、一生ワクワクできる事に出会えた事を嬉しく思っています。これからもおいしいお茶と豊かな時間、深めていきたいです。

2020年9月 入門講座修了者 MAさんの「私と中国茶」
 私と茶の出会いは2015年、日本茶専門店で働きだしたことがきっかけだった。それまでも今思えば元々茶が好きだったのだろうが、今のように時間を作って毎日飲んではいなかった。大学進学の際に、なぜか静岡に呼ばれているような気がして全く行ったこともない地に暮らすことになった。ほぼ毎日茶畑の横を通りアルバイト先へ。きれいに整えられた畝に太陽の光がキラキラ反射して美しく、きつい坂もこれをみたら許せる気がした。今も第二の故郷だと思っていて、産地が静岡とみるときっと多少なりとも”ひいき”してしまっている・・。

 静岡でくらした数年が私を日本茶専門店で働きたいと思わせたのであり、日本茶の魅力に目覚めさせてくれたのであった。日本茶インストラクターの資格を取得してからはその興味がより広範囲になり、茶のふるさと中国が気になり始めた。

 その頃「02」か「まんまる」でおおつか茶舗の記事を読んでおり、富山にも中国茶を飲めるところがあるのだと知ったが、八尾の地は遠くいつか行こう!と思ったものの実現はしないでいた。車を運転できないため、新幹線を使い初訪問した中国茶の専門店は東京目黒の岩茶房。中国茶初心者には入りづらく、店のシステムもわからず直観で数種類購入して帰った。講座の中で大塚さんが岩茶が好きだというエピソードを聞いた時、(おそれおおくも)自分も共感できるところがありとても嬉しかった。

 岩茶からスタートした私の中国茶への探求は、大塚さんの中国茶講座、初級を修了した今少しずつ大きくなり、好きだとはっきり言える茶が増えた。鳳凰単叢、岩茶、中国紅茶が特に好きで、炭焙煎の奥行ある味わいの烏龍茶が大好物だと知れた。もっともっと知らない茶を飲んでみたい、美味しい茶に出会いたいと湧き出てくる欲は昔を生きた茶道楽も私たちも変わらないのだと思うと、歴史にも興味が出てくるくるから面白い。

飛行機嫌いで海外に行くことは一生ないと思っていたが、コロナ禍があけて一番やりたいことは中国、台湾旅行だというのが自分でも驚きだ。保守的で臆病な自分を変えてしまうほどの魅了には茶にはある。

 そして大塚さんがよく語られる茶縁。茶縁はすばらしい。

大塚さんのもとに導いてくれたのも、絶えず学ぶ姿勢を忘れないでいられるのは学友であるNさんのお陰なので本当に感謝している。中国茶の奥行にはまだまだ触れたばかり。これからも大塚さんのもとで舌と所作を磨いていきたい。

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